手刻みの技術力
伝統構法=
伝統的な構法が、いかにこの国の風土にあっているかは、長い歴史の中で風雪に耐え、現在も残る神社仏閣の存在が、物語ってくれています。
同じ無垢材を用いるにも、プレカットの場合は、加工できるサイズや形に制限があり、柔軟な選択ができません。
一方、大工が手で、「ほぞ」などの部材を刻み、組み合わせる方法=「仕口」「継手」の種類は、数え切れないほどあり、使用箇所によって、最も強度を保てる方法を選び、柔軟に使い分けています。
最良のものをつくるためには、「知識」と「経験」が欠かせません。
「石の上にも3年、大工は10年―」
難易度の高い、この伝統的な技術をしっかりと身につけるには、最低10年はかかります。そのためか、この技術を継ぐ大工は、全国的に見ても減少の一途をたどっています。
そんな中、この高い技術を身につけているということが、各々の大工の誇りであり、福田の誇りでもあります。
そして、この技術を後の世代に継いでいくことが、私たちの大事な役割だと思っています。